田舎に買った一戸建が原因で夫婦喧嘩

事の発端は父が退職して第二の人生を歩もうと、夫婦で安城市に平屋建てを注文住宅で建てようと思い新居を探しだした事から始まる。

都会で暮らしていたからか、田舎に焦点を絞って物件を回っていた時に父の目についたのが、山奥にあるズタボロの古民家だった。ものづくり大好きの父はその場で即決、一方の母はより堅実な考え方の持ち主で、「こんな家を買ってどうするの!」と幸先不安で仕方がない。最終的に父が押し切る形で退職金をはたき戸建ての古民家を土地ごと購入した。

その直後に私も家を見に言ったことがある。床は抜けて岩がゴロゴロしている。柱も天井も汚れで真っ黒だ。壁は土壁で、触るとボロボロ崩れる始末。父は自分で直して住めるように改築すると息巻いているのだが、母は素人にそんな事ができる訳がないと主張し、二人の意見は真っ向から対立した。

この頃は、当時住んでいた都会の家から毎週末に田舎まで通って家の清掃などをやっていたのだが、帰ってくる度に二人の間では新しく買った古民家をどのように改築するかで意見が割れて夫婦喧嘩が収まらず、隣で聞いていた私も辟易したものだ。

結局、土台など家の根幹に関わる部分は職人に頼んで改築してもらい、外装・内装などは父が自分のペースで作っていくことに落ち着いた。

今では床にコルクを敷き、人が訪ねてくると立派な梁だと褒められる「ちょっとした自慢できる古民家」と化した。オール電化まで導入して、両親の関係も修復。私も含めた三人で田舎暮らしを満喫している。

何事も先がどうなるか分からないものである。